上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ22 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ER 108】

胃潰瘍穿孔.Perforated gastric ulcer






図2〜図6で遊離ガスを認め(白矢印),図5〜図10で胃壁が浮腫性の肥厚を示し(▲),図5〜図7のガス像(↑)は潰瘍性病変である.手術で胃前庭部幽門輪近くの前壁に穿孔(図A:漿膜面)を伴う2.5cm大の潰瘍性病変(図B:△)を認め,胃亜全摘術を行った.病理:benign gastric ulcer with perforation.






参考症例(胃潰瘍穿孔):44歳男性.数年前から胃潰瘍の再発を繰り返していた.7時間前に強い心窩部痛が出現し,改善しないため来院した.体温:37.6℃,腹部全体に圧痛,反跳痛と筋性防御を認めた.
図1〜図4の遊離ガス(白矢印)と腹水(※)は消化管穿孔を強く示唆する.図5〜図8の↑が潰瘍で,周囲に粘膜下浮腫による壁肥厚を伴う(▲).手術および病理所見:胃潰瘍穿孔(図A),no malignancy.












  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ2 【症例 ER 7】
2. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ2 【症例 ER 10】
3. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ3 【症例 ER 12】

 【 ←前の問題 】   【 次の問題→ 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 演習問題一覧に戻る 】