上段のCeは図14で盲端になるので盲腸であるが,液状内容物(下血があるので血液)を含み,骨盤腔内には相当量の液状内容物(※)を含む回腸(臍を中心に右上腹部から左下腹部への斜線を境界に右側に位置する傾向がある)を認めるので出血源は回腸の可能性が高い.直腸からS状結腸は図22の1〜図17の8までは追跡できるがその口側は不明.下段の図19〜図24の↑はextravasationを示していると思われ回腸での出血を強く示唆するが,Double phase造影CTならもっとわかりやすくはっきりする. Meckel憩室は認識できない.図Aの出血シンチグラフィー検査で異常集積(△)を認め,手術でMeckel憩室が発見された.図Bの切除標本(Meckel憩室)の▲が出血部位で,底部に胃粘膜細胞を認めた.
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