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応用問題(Practical Exercises)26(吐下血) 解答 【症例 P26ー1】
S状結腸憩室出血.Bleeding sigmoid diverticulum
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上段の図3で上行結腸(Ac),横行結腸(Tc)と下行結腸(Dc)はガスまたは通常便を含む(血腫や血液を認めない)ので出血部位はもっと肛門側のS状結腸か直腸である.大量下血例では出血部位から肛門側の便は血液の下剤作用により排出される.
単純CT図4の下行結腸1から肛門側へ追跡すると最下段の直腸59となるが,大量の血腫または血液を含んでいる.造影CT図10〜図27の↑はextravasation(造影剤の血管外濾出)を示しており,図24と図25で複数の憩室(▲)を認めるのでS状結腸憩室からの出血と診断できる.図8と図10でEIA(External Iliac Artery)は外腸骨動脈,IIA(Internal Iliac Artery)は内腸骨動脈.大腸ファイバー検査でS状結腸憩室での活動性動脈性出血を認めクリッピングで止血を試みたが成功せず血管造影が施行された.
図Aと図Bの下腸間膜動脈からの造影でextravasationを認めないが,責任血管と思われるS状結腸動脈をゼラチンスポンジ細片で塞栓した.塞栓後の図Cと図Dで血流が低下している.図Aと図Bでは認識困難だが図Cと図Dの△はクリップ.その後下血の再発はなく順調に経過した.Hb:13.5→9.1g/dl.図Eは注腸造影でS状結腸に無数の憩室を認める.
【参照症例】
1.
その他(Miscellaneous)シリーズ6 【症例 MR 30】
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