図6で肝臓内ガスは門脈内ガスか? 肝辺縁から2cm以内まで到達するが,図7〜図10で拡張した胆管内にガス(△)を認め,肝内および肝外門脈にはガスを認めないので胆管内ガス(pneumobilia)である.胆嚢(Gb)は壁内気腫と胆嚢内ガスを認め,壁の造影効果を認めず気腫性(壊死性)胆嚢炎である.胆管内ガスはガス産性菌による胆嚢炎が胆管に波及したと判断されるが,胃切時の合併症か,拡張の原因は不明である.最下段の図19〜図21の十二指腸移行部で結石や腫瘍性病変を認めず,術中造影でも閉塞所見は認めなかった.手術所見:壊死性胆嚢炎(図A),胆石は認めなかった.胆汁培養:klebsiella pneumoniaeとenterococcus faecium.
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