図1〜図3では遊離ガスを認めない.図1と図2の▲は不整な内部構造を示し転移性腫瘍であろう.図7〜図20のTは腫瘍性病変と思われ,図24の直腸1から数字順に展開するのが結腸だから腫瘍は小腸原発である.大部分が均一だか,不均一な部分もあり悪性の可能性を否定できない.最下段の図25と図26では腹水(※)を認め,図11の↑は周囲に腹水を伴い遊離ガスである.図8,図14〜図17の△も遊離ガスの可能性が高い.従って小腸腫瘍の穿孔と診断する.手術所見:盲腸より70cmの部位に穿孔性腫瘍を認め,腸液が漏れ出ていた.病理:GIST,high grade malignancy.
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