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外傷(Trauma)シリーズ20 EXPERT COURSE 解答 【症例 TE 98】
両側肺挫傷・気胸・縦隔気腫による後腹膜腔および腹腔内遊離ガス.Free air in abdominal cavity and retroperitoneum resulting from pneumomediastinum and lung injury
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図1〜図3で両側性の肺挫傷(▲)と気胸(※)を,図4で血胸(白矢印)を認める.図5〜図7で肝臓の中心性損傷(△)があるが,周囲に血腫,腹水やextravasationを認めないのでminor injuryと解釈する.図7〜図9で肝周囲の遊離ガス(▲)を,図7〜図15で右腎周囲の後腹膜腔にも遊離ガス(↑)を認めるので十二指腸穿孔と診断されたが,手術で十二指腸損傷は発見されなかった症例である.その遊離ガスは上段の画像で図6〜図1へと,後腹膜から縦隔に連続性に認められ(↑),肺損傷に伴う縦隔内気腫が後腹膜に進展し,さらに腹腔内に漏出したガスである.参照症例の解説でも前述したように,縦隔内ガスが後腹膜へ,さらに腹腔内に進展することは決してまれではないことを認識すべきである.
【参照症例】
1.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ23 【症例 ER 115】
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