下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 13 RESIDENT COURSE 解答 【症例 LR 64】

直腸癌穿孔.perforated rectal cancer



図12の1〜逆行性に追跡すると,図4の10のS状結腸となり,S状結腸背側には腸管は存在しない.図4〜図8の↑はガスを含む液貯留か膿瘍であり,図11と図12の▲は遊離ガスで,骨盤腔内腸管の穿孔を意味する.図7〜図9の,強く,不整な造影効果を受ける直腸(△)は癌病変を示唆する.手術で直腸癌部の穿孔を認めた(図A:△が癌病変).








参考症例(直腸特発性穿孔): 5年前から寝たきりの97歳女性.数時間前に下腹部痛と食欲不振が出現し,増強したので救急搬送された.体温:36.9℃,左下腹部に圧痛,反跳痛と筋性防御を認める.
図2〜図7の直腸周囲の↑は明らかな腸管外ガスであり,直腸穿孔を意味する.図8の白矢印は腟内ガスである.手術で直腸穿孔を認めた.









  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 1 【症例 LR 5】

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