※画像がうまく表示されないときは
再読み込みしてみてください。
TOPページ
演習問題(Questions)
応用問題(Practical Exercises)
で
を
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 13 RESIDENT COURSE 解答 【症例 LR 62】
S状結腸潰瘍穿孔.perforation of sigmoid non-specific ulcer
問題に戻る
上腹部に遊離ガスを認めない(画像は省略).下行結腸図4の1を肛門側へ追跡すると,図の数字順に展開する.図4〜図11の↑は,腸管壁を有しない糞便像であり,大腸の穿孔を意味するが,図11から始まる(↑)ので,そこの14あたりが穿孔部位であろう.腹腔内遊離ガスがない,骨盤腔内に腹水を認めない,腸管外糞便はS状結腸の腸間膜側に位置するので,腸間膜内穿孔を示唆する.正確にCT診断され緊急手術が行われ,直腸S状結腸移行部あたりで後腹膜への穿孔,便を主体とする膿瘍形成を認め,Hartmann手術を行った.病理:perforated,non-specific ulcer.
参考症例
(S状結腸憩室穿孔):56歳男性.前日に排便後下腹部痛が出現し来院,腸炎として内服薬を処方された.当日になって腹痛が増強したため再来院した.体温:37.0℃,下腹部に圧痛と筋性防御を認める.
下行結腸,S状結腸と直腸の走行は図1の1〜図10の14までである.虚脱した結腸の辺縁に近いガス像(▲)は憩室を示している可能性が高い.図2〜図6の↑は壁を有さず,腸管としての連続性を認めず,上下で盲端になるので腸管外のガスと液貯留である.従って,S状結腸憩室の穿孔と診断する.手術でS状結腸の穿孔と,背側に膿瘍形成を認め,穿孔部切除とHartmann手術を行った.病理:perforated diverticulitis of sigmoid colon.
【参照症例】
1.
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 1 【症例 LR 2】
2.
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 1 【症例 LR 4】
問題に戻る
【 ←前の問題 】
【 次の問題→ 】
【 このシリーズの問題一覧に戻る 】
【 演習問題一覧に戻る 】