図1はcoffee bean signを呈する(↑).図2から尾側への追跡は前症例と似たような走行でそれほど困難ではない.図11でJはbeak signを呈し(▲),同部位で下行結腸D9もbeak signを呈する(▲).図20のR1から頭側へ進展する虚脱した直腸は図13のR8で盲端になり,図20でUターンした20は図13の27で盲端になる.つまり図11と図13の間がclosed loopの閉塞部位で,しかもそこへ下行結腸と直腸が収束するのでS状結腸捻転である.前症例同様ウィンドウ幅1000程度の画像だからガスで充満したS状結腸は追跡可能で,S状結腸捻転の診断が可能となる.大腸ファイバーで捻転を整復したが粘膜壊死を認めたので手術を施行した(図A:S状結腸粘膜面).
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