右側で拡張した腸管Aは,図18から回腸末端(TI)が分岐するようだから右側結腸(A:上行結腸,C:盲腸)である.それを証明するために背側にある,糞便を含む腸管が上行結腸ではないことを示す必要がある.図5から図2の↑が拡張した腸管の閉塞部位および原因であるが,単純CTだから癌かどうかの診断は出来ない.肝弯曲部と思われる図1の1から尾側へ追跡すると,図13と図12でUターンし,数字順に展開するので,図1の1から図5の31は右側が右結腸傍溝に落下した横行結腸である.翌日行ったイレウスチューブからの造影で,CT所見同様の肝弯曲部近くでの閉塞(図A:▲)を認めた.手術および病理所見:上行結腸癌による閉塞.
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