下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 11 EXPERT COURSE 解答 【症例 LE 53】

急性虫垂炎.acute appendicitis






図3と図4の,盲腸(C)内側に位置する糞石(↑)に気づき,その前後を追跡すれば,図4の1〜図9の14は最大径1cmに腫大した虫垂である.図9〜図12の大量の腹水(※)は,進行性の虫垂炎を示唆する.手術および病理所見(図A):gangrenous appendicitis.







参考症例(急性虫垂炎):13歳女児.2日前に下腹部痛が出現し,前日に発熱と嘔吐が加わった.当日になっても症状が改善しないため来院.体温:38.9℃,下腹部全体に腹膜刺激症状を認める.
図3と図4で糞石(↑)を認め,それに連続する図5の1〜図7の3は腫大した虫垂である.図3の糞石(↑)と盲腸との連続性は確認できず,distal appendicitisであろう.手術および病理所見(図A):gangrenous appendicitis.▲が正常虫垂部で,△が壊死性虫垂.









  【参照症例】   1. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ8 【症例 RE 38】
2. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ8 【症例 RE 40】

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