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下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 11 EXPERT COURSE 解答 【症例 LE 52】
移動盲腸・穿孔性虫垂炎.perforated appendicitis with mobile cecum
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実は上行結腸がAで,Cは後腹膜に固定されていない移動盲腸であり,回腸末端(TI)は図11から始まる.上行結腸(A)と骨盤腔内の小腸が液状内容物とガスで拡張を示しているのは麻痺性イレウスを強く示唆し,図16〜図19の大量腹水(※)もあり,虫垂炎であれば進行性であること意味する.図14で糞石(↑)を認め,図15の△が虫垂根部で,図8〜図13の▲は虫垂内ガスか腸管外遊離ガスであり,穿孔性虫垂炎の可能性が極めて高い.手術で移動盲腸と穿孔性,壊死性虫垂炎(図A)を認めた.
参考症例
(移動盲腸・急性虫垂炎):38歳男性.前日からの,次第に増強する下腹部痛と,発熱のため来院した.体温:39.0℃,下腹部に圧痛と反跳痛を認める.
上記症例同様,Aが上行結腸で,Cは移動盲腸である.図2と図3で下腹部正中に糞石(↑)を認め,図4の1〜図5の6が腫大した虫垂である.図2と図3の広範囲の脂肪組織の濃度上昇(△:蜂窩織炎・phlegmon)と,図5〜図7の腹水は,穿孔性虫垂炎を強く示唆する.S:S状結腸.4日後に膿瘍(図8と図9:▲)を形成したが,抗生物質投与のみで治癒し,6ヶ月後に虫垂切除を行った.
【参照症例】
1.
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 4 【症例 LR 19】
2.
右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ12 【症例 RE 56,57】
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