上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ30 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ER 146】

特発性食道破裂(Boerhaave症候群).Idiopathic esophageal perforation(Boerhaave’s syndrome)



図1〜図3で両側に胸水(△)があり,▲は食道周囲の縦隔内気腫である.嘔吐後の上腹部痛だから食道破裂を疑う.図Aのガストログラフィンによる食道・胃造影で食道からの造影剤の漏出を示している(↑).手術で同所見が確認された.肝臓に多発性嚢胞を認める.






参考症例(Plain CT, Boerhaave’s syndrome ):62歳男性.飲酒後に数回嘔吐し,その後に胸痛と上腹部痛が出現し,続いている.体温:37.9℃,心窩部に圧痛のみを認めた.
上記症例同様,胸水(△)があり,縦隔内気腫(▲)があり,嘔吐後の腹痛だから食道破裂を疑う.図Bの造影で食道左側から造影剤の漏出を認め(図B:↑),手術で同所見が確認された.







  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ22 【症例 ER 110】
2. その他(Miscellaneous)シリーズ5 【症例 MR 25】

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