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上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ30 EXPERT COURSE 解答 【症例 EE 147】
胃潰瘍.Gastric ulcer
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遊離ガスや腹水を認めない.図2で白矢印が拡張した胃で,タール便があることからやや高濃度の△は血腫と解釈する.図5から胃角部の壁が浮腫性に肥厚し始め(▲),前庭部と図12の後壁に広がる.図7〜図11の↑間は壁欠損像であり,膵臓に穿通した胃潰瘍である.内視鏡検査で胃内凝血塊が大量にあり,胃角部小弯側から後壁に広がる大きな深掘れの潰瘍があり,潰瘍底に膵組織を認める穿通性潰瘍(図A:↑)であった.
参考症例
(10mmスライス,胃潰瘍穿孔):48歳男性.3時間前に急に上腹部痛が出現し,軽快しないため救急搬送された.体温:38.5℃,上腹部に腹膜刺激症状を認める.
遊離ガス(△)があり,腹水(※)もある.図2〜図4の▲は軽度だが胃壁の浮腫を示しており,図4の↑が潰瘍と思われる.5mmスライス以下のCTであれば診断が容易になる.ガストログラフィン造影で造影剤の漏出を認めないので保存的に治療し,成功した.6日目の内視鏡検査で胃体部大弯側後壁に活動性の潰瘍(図A:↑)が確認された.
【参照症例】
1.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ22 【症例 EE 110】
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