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上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ30 EXPERT COURSE 解答 【症例 EE 146】
十二指腸潰瘍穿孔.Perforated duodenal ulcer
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図16〜図19は省略.図1と図2,図7〜図9の△は遊離ガスであり,図3と図20では腹水(※)を認めるので消化管穿孔の可能性が極めて高い.胃角部と前庭部に浮腫性壁肥厚を認めないので十二指腸に注目する.図10〜図14で十二指腸球部前壁が浮腫で壁肥厚を示し(▲),図11と図12の↑は十二指腸潰瘍であり,その穿孔と診断する.腹水量が少なく,腹部所見も心窩部に圧痛を認めるだけだから保存的に治療し成功した.5日目に行った内視鏡検査で活動性の十二指腸潰瘍を認めた(図A:白矢印).
参考症例
(十二指腸潰瘍穿孔):30歳男性.1時間前に,突然上腹部にさし込まれるような腹痛が出現した.体温:37.2℃,心窩部に圧痛と反跳痛があるが筋性防御はない.
遊離ガスがある(△).胃には急性病変はなさそうだから十二指腸を検索すると,図6〜図8で十二指腸球部前壁の浮腫性壁肥厚を認め(▲),↑は十二指腸潰瘍である.手術で十二指腸潰瘍穿孔が確認された.短時間しか経過していない,腹水がほとんどないことから保存的治療が可能と思われる.
【参照症例】
1.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ22 【症例 EE 106〜108】
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