図２で上行結腸（AC）と下行結腸（DC）ともに液状内容物で拡張しており，下行結腸より肛門側の閉塞を示唆するので図３の1から追跡すると，図１３でUターンし図１０の14で閉塞する．その原因は図１０の△で，不整に，よく造影される病変であり癌を強く示唆する．図１３の直腸R1から逆行性に追跡すると図１０の閉塞病変に連続し，S状結腸癌による閉塞と診断できた．左上の図Aは2日後に施行した注腸造影写真で，不整な辺縁の閉塞部位を示す（↑）．手術および病理所見：S状結腸癌による閉塞．Well-to-moderately differentiated adenocarcinoma．