参考症例(Plain CT,5mmスライス,先天性胆道拡張症):57歳女性.前日に上腹部痛が出現し,当日になっても軽減せず頻回に嘔吐するようになった.体温:35.9℃,心窩部に圧痛を認める.
図4〜図14のGBは前方に位置し胆嚢で,図2〜図14の↑は十二指腸の内側,膵頭部の右側に位置し拡張した総胆管である.図15と図16の十二指腸への開口部で腫瘍性病変や結石を認めず,図5で最大径4cmに拡張しており,先天性胆道拡張症の可能性が高い.図17はDIC(Drip Infusion cholangiography:経静脈的胆道造影) CTで,肝内胆管の拡張(▲)を伴いIVa 型である(下記症例の文献考察を参照).図AのERCPで膵管内に蛋白栓を認め,膵管はやや拡張している.図BはPTBDからの造影で,先天性胆道拡張症の確定診断となった.△が膵管起始部で合流異常を示す.
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