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上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ26 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ER 126】
気腫性胆嚢炎穿孔.Perforated emphysematous cholecystitis
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腹部単純写真図1と図2で胆嚢と思われる部位で,白矢印は胆嚢内ガスと思われ,壁内気腫(▲)を認め,気腫性胆嚢炎の可能性が極めて高い.CTでもニボーを形成する胆嚢内ガス(白矢印)と壁内気腫(▲)を示し,図9〜図17で周囲脂肪組織の濃度上昇を呈している(△)ので,気腫性胆嚢炎である.図3〜図6の↑は遊離ガスであり,気腫性胆嚢炎の穿孔を意味し,病態の進行度はStage III(下記参照症例ER39の文献考察を参照).手術で壊死性胆嚢炎を認め(図A),胆汁培養でClostridium perfringensが検出された.
参考症例
(気腫性胆嚢炎穿孔):5年前から高血圧と糖尿病を内服治療中の89歳男性.2日前から上腹部痛があり,前日に嘔吐し熱が出てきた.体温:37.7℃,腹部全体に圧痛(右上腹部に最強点),反跳痛と筋性防御を認めた.
腹水(※),胆嚢内ガス(白矢印),壁内気腫(▲),周囲脂肪組織の濃度上昇(△)を認め,↑は遊離ガスで,気腫性胆嚢炎の穿孔である.手術で同所見が確認され(図A:壊死に陥った胆嚢),胆汁培養でBacteroides fragilisが検出された.
【参照症例】
1.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ8 【症例 ER 39】
2.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ9 【症例 ER 41】
3.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ8 【症例 EE 40】
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