上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ25 EXPERT COURSE 解答 【症例 EE 122】

癒着性単純閉塞.Adhesive, simple obstruction








図3で上行結腸(AC)と下行結腸(DC)の拡張がなく,小腸だけの拡張だから小腸閉塞である.図1と骨盤腔に腹水を認めず,腸間膜の浮腫所見はなく,拡張した小腸の壁の造影効果の減弱を認めないので絞扼性小腸閉塞の可能性は低い.図16のAと1から追跡してみると図7のTで閉塞し,図2の27は頭側へ上行する.図7の虫垂切除部位での癒着による単純閉塞と診断する.入院後も腹痛は増強したので翌日手術となった.盲腸から約50cmの部位の回腸が虫垂切除部に癒着し,そこでの単純閉塞を認め癒着剥離を行った.








  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ6 【症例 EE 29,30】

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