図5と図6の↑は遊離ガスであるが,開腹術後から2週間以内は当然の所見である.図13の直腸1からの追跡はやや困難だが図1の下行結腸25から肛門側へと,両側から追跡すると図の数字のような走行になるものと思われる.図6〜図12の△は腸管壁を有しない糞便とガスで,下部結腸の走行を考慮すれば腸管外へ排出された糞便である.図1〜図7の▲は糞石またはガスを含む憩室であり,腸管外の糞便はS状結腸に囲まれてその背側に位置しており,図9の5〜図5の8のS状結腸は壁肥厚を呈し,S状結腸憩室炎の穿孔,さらに糞便の腸管外排出を認めるのでHinchey Stage 4と診断する.手術及び病理所見:S状結腸穿孔と糞便性骨盤腔腹膜炎,compatible with complicated diverticulitis.
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