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上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ22 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ER 107】
十二指腸潰瘍穿孔.Perforated duodenal ulcer
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図17で骨盤腔内に腹水を認め(※),図13の白矢印が唯一の腸管外遊離ガスであり,消化管穿孔を強く示唆する.胃に急性病変を示唆する粘膜下浮腫を認めないので,十二指腸に注目する.図11と図12で十二指腸球部前壁の粘膜下浮腫による壁肥厚を示し(▲),その壁内の欠損像を意味するガス像(図12〜図14:↑)は潰瘍内ガスと思われ,△は内腔内ガスである.保存的に治療し,1週間目の内視鏡検査で十二指腸球部前壁にH1潰瘍を認めた.
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参考症例
(十二指腸潰瘍穿孔):27歳男性.2週間前から空腹時の心窩部痛があったが,食事で軽減した.12時間前に心窩部がキリキリ痛み出し,徐々に増悪し我慢できなくなり来院した.体温:37.7℃,左季肋部に圧痛,反跳痛と筋性防御がある.
図1〜図3で遊離ガスを認め(白矢印),胃に病変はなさそうだから十二指腸(Du)に注目すると,図5〜図8で十二指腸球部前壁に粘膜下浮腫を認め(▲),図6と図7の↑が潰瘍である.従って,十二指腸潰瘍穿孔と診断するが,腹水はなく,図Aの胃透視検査で造影剤の漏出を認めない(Du:十二指腸)ので保存的に治療し,8日後に退院した.
【参照症例】
1.
腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)4 【症例 GR 17】
2.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ3 【症例 ER 11】
3.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ3 【症例 ER 13】
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