上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ21 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ER 105】

急性虫垂炎・穿孔.Acute appendicitis with perforation




右側結腸(A:上行結腸,C:盲腸)は図16まで続き,回腸末端(TI)は図10から始まる.図14の糞石1〜図7の10までが拡張した虫垂で急性虫垂炎であるが,上行結腸の液状内容物と一部小腸の拡張は麻痺性イレウスであり,図14と図15の腹水(※)量は進行した虫垂炎を示唆し穿孔を疑う.S:S状結腸.手術で穿孔性虫垂炎が確認された.図Aは術中写真.病理:gangrenous appendicitis with perforation.









参考症例(急性虫垂炎):28歳男性.前日から上腹部痛が続いており,当日発熱と嘔吐が加わって来院した.体温:37.7℃,上腹部に圧痛がある.腹部エコー検査で異常を認めない.
回腸末端(TI)は図3から始まり下降する.周囲脂肪組織の濃度上昇はないが,図5の1〜図8の6までが1cm程度に腫大した虫垂で,急性虫垂炎である.手術・病理所見:acute gangrenous appendicitis.










  【参照症例】   1. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ12 【症例 RE 56〜60】

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