上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ21 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ER 104】

急性虫垂炎・多発膿瘍形成.Acute appendicitis with multiple abscesses formation












図1〜図5で胸水と腹水がある.図5〜図30のa,b とc は膿瘍か,または遊離ガスを含む腹水貯留であり,消化管穿孔を示唆する.図31〜図45の,上行結腸と盲腸の背側にある↑は糞石を含み虫垂と思われ,▲は膿瘍であろう.TI:回腸末端.従って,診断は急性虫垂炎の穿孔による多発膿瘍形成となる.a,b とc の3病変を穿刺したら膿が排出され,経皮的にドレナージし,抗生物質投与で治癒した.膿培養からはE.coli,KlebsiellaとBacteroidesが検出された.後日虫垂切除(interval appendectomy)を行う予定である.












  【参照症例】   1. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ12 【症例 RR 56】
2. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ17 【症例 RR 82】
3. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ18 【症例 RR 86】

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