図9〜図16は省略.図2〜図8で膵臓(T:尾部,B:体部,H:頭部)に腫大はなく,膵実質は不均一性を示さず,周囲脂肪組織の濃度上昇や液貯留を認めないので急性膵炎の可能性は極めて低い(急性膵炎で初診時には全く異常を示さない例がまれにあることはある).上腹部痛の鑑別診断に急性虫垂炎の可能性をおろそかにせず必ず右下腹部を検索すべきである.右側結腸(A:上行結腸,C:盲腸)は図21までで,回腸末端(TI)は図19から始まる.図21の糞石(↑)に気づけば図21の1が虫垂根部で,図22の2が1cm程度に腫大した虫垂であることが認識できる.壁の造影効果を認めないから壊死性虫垂炎の可能性を考慮する.手術・病理所見:acute gangrenous appendicitis.
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