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上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ15 EXPERT COURSE 解答 【症例 EE 75】
魚骨による回腸末端,右側結腸の壁内血腫.Intramural hematoma of terminal ileum and right colon with a fish bone
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図12と図13で小腸内に濃度の高い線状の異物があり(↑)魚骨を疑う.図11の1からその頭側へ追跡すると図7の5あたりから壁肥厚し始め,図2の10と,図3の9と11は明らかな壁肥厚を呈している.その腸管は図7で盲腸(C)とつながるので回腸末端である.回腸末端,盲腸と上行結腸(A)が壁肥厚を示している原因は,粘膜下浮腫としてはややdensityが高く,またワーファリンを服用中であること,魚骨の存在から壁内血腫を強く疑う.単純CTがあれば肥厚部はさらに高濃度を呈し壁内血腫の診断が容易となったであろう.図Aが回腸から摘出した魚骨で,回腸末端,盲腸と上行結腸は壁内血腫を呈していた.図2〜図5で右腎が萎縮している(▲)のは,心房細動があるので過去に腎動脈の塞栓症による腎部分梗塞を起こしたものと考えられる.
【参照症例】
1.
右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ20 【症例 RE 100】
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