文献考察:消化管異物86例(表1〜4) 消化管異物86名の検討
Author:小林信(沖縄県立中部病院 外科), 天願俊穂, 福田明輝, 西関修, 鈴木嘉一, 松浦謙二, 石田有宏, 新城憲, 嘉陽宗史, ぐし宮城正典, 本竹秀光, 上原哲夫, 大久保和明, 平安山英盛
Source:沖縄医学会雑誌(0911-5897)42巻4号 Page24-27(2004.05)
Abstract:2000年1月〜2003年8月に消化管異物を主訴に当院救急センターに来院した86名を, 外科的primary careの観点より検討した. 年齢分布は, 5歳以下と61歳以上で全体の60%を占めており, 2峰性の分布を示していた(表1).異物内容は鋭的異物36例, 鈍的異物42例, 不明8例であった. 鋭的異物では魚骨が最多で25例, 鈍的異物は肉塊が最多で11例であった(表2). 異物の停滞部位は食道42例が最多であった(表3). 転帰は入院例26例, 救急室より帰宅した者が60例であった. 入院26例中, 手術例は5例, 全麻下内視鏡下摘出は21例であった. 帰宅60例中, 処置を要したものは21例, 保存的に外来経過観察が5例, 異物不明で無症状のため帰宅となったものが34例であった(表4). 86名いずれも合併症を認めなかった.
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