文献考察:重症度判定:厚生省研究班平成11年度報告書から(表)
【増え続ける重症急性膵炎 診断と治療の最近の進歩】 急性膵炎の重症度をどのように判定するか
Author:広田昌彦(熊本大学 医学部 第2外科 教室), 小川道雄
Source:外科治療(0433-2644)88巻1号 Page22-29(2003.01)
Abstract:重症急性膵炎は,1つや2つの指標で重症度を決めることが不可能であり,多くの指標を総合して重症度を判定する必要がある.難治性膵疾患調査研究班では,18の予後因子からなる重症度スコアを作成し,急性膵炎の重症度を重症度スコアに基づいて5段階に層別化した.Stage 0, 1は各々軽症,中等度に相当し,Stage 2以上が重症急性膵炎である.重症度スコア2〜8点をStage 2, 9〜14点をStage 3, 15〜27点をStage 4とすると,入院時のStage 0では1%, 1では3%, 2では8%, 3では48%, 4では80%の致死率であり, 入院時のStageは急性膵炎の予後をよく反映する.
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