文献考察:我が国における単純CTによる重症度判定基準(表)
【肝胆膵の救急画像】 急性膵炎 CTを中心とする病態把握
Author:片岡慶正(京都府立医科大学 消化器病態制御学), 高田龍介, 金光大石, 伊藤令子, 元好朋子, 阪上順一, 光藤章二, 岡上武
Source:消化器画像(1344-3399)6巻2号 Page261-272(2004.03)
Abstract:急性膵炎そのものの存在診断は単純CTで十分であるが,予後を大きく左右する膵壊死の有無とその範囲の質的診断には造影CTが不可欠である. 臨床の場においては救命率を向上させるために急性膵炎の重症化阻止とその対策を念頭に置き,経過において想定される病態と合併症に留意して,単純CTと造影CTの施行時期を誤ることなく使い分けることが重要である.又,最近では我が国で開発され臨床応用の進む動注療法の適応と施行時期を考慮に入れた浮腫性膵炎と壊死性膵炎のCTによる鑑別が早期重症化に伴う致死率低下に貢献し,更には膵感染症の早期発見が救命率の改善に大きな役割を果たしている.
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