文献考察:Mirizzi症候群(図)
1)大倉史典,山川達郎,酒井滋:Mirizzi症候群,Biliobiliary fistula,Confluence stone.肝胆膵 27:809−812.1993.
要旨:Mirizzi症候群とは.胆嚢頚部あるいは胆嚢管に嵌頓した結石の圧迫あるいは炎症波及により総肝管の狭窄,閉塞をきたし胆管炎,黄疸などの症状を伴うものである(図:a).胆嚢胆管瘻(Biliobiliary fistula)は胆嚢胆道間に形成された内胆汁瘻でまれなものである(図:b).原因としては大部分が胆石によるもので,長年の結石の圧迫と繰り返す炎症により瘻孔が形成される.合流部結石(Confluence stone)は,三管(胆嚢管,総肝管,総胆管)合流部にまたがって存在する結石のことであるが(図:c),胆嚢頚部に嵌頓した結石が炎症を繰り返すうちに胆嚢の萎縮と壁の肥厚に伴って胆嚢管内に押し出され,三管合流部に達するものである.
文献考察:Mirizzi症候群の定義(表)
2)【最新の胆道炎治療】 Mirizzi症候群とLemmel症候群
Author:染谷哲史(札幌医科大学 医学部第一外科), 木村康利, 曽ヶ端克哉, 野村裕紀, 秦史壮, 桂巻正, 平田公一
Source:消化器外科(0387-2645)27巻13号 Page1915-1923(2004.12)
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