文献考察:肝内結石. 肝内結石症
Author:谷村弘(和歌山県立医科大学 第2外科)
Source:日本臨床(0047-1852)別冊肝・胆道系症候群 肝臓編(下巻) Page502-504(1995.12) 要旨:胆石が肝内のみにある場合を肝内限局型としてintrahepaticの頭文字を取ってI型とし,肝外の胆管や胆嚢にもあるものをE型(extrahepatic),肝内外型をIE型と呼ぶ.全胆石症の1〜2%を占め,男女比は1:1.3,平均年齢は59歳.ビリルビンカルシウム石が75%,コレステロール石は13%に認める.自覚症状は疼痛66.4%,発熱31.4%で,無症状のものが16.1%ある.胆道癌の合併は5.1%あり,90%以上の症例で胆石のある場所に一致して発見される.
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