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上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ9 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ER 42】
急性胆嚢炎穿孔.Perforated acute cholecystitis
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胆嚢は短軸が5cm以上に,長軸も8cm以上に腫大し(図8),壁は軽度の肥厚を示し,図8と図9で漿膜下浮腫があり(▲)急性胆嚢炎である.胆嚢はやや緊満感を欠き,図1〜図3で両側胸水を認め,肝周囲,横隔膜下から網嚢内(図6〜図8)まで広範囲の腹水貯留(※)は胆嚢穿孔を疑うべきである.緊急手術となり,胆汁性腹水,壊死性胆嚢炎と壊死部からの胆汁流出を認めた.図Aの↑が粘膜が脱落した壊死部.病理:一部壊死を伴う急性胆嚢炎.
参考症例
(急性胆嚢炎穿孔.周囲膿瘍):85歳女性.5日前から上腹部痛があり,近医で胆嚢炎として通院加療していた.当日になり腹痛が増悪したため来院した.体温:37.8℃,右季肋部から右側腹部にかけて圧痛と反跳痛があるが筋性防御はない.胆嚢(GB)は図11までで,腫大し,壁肥厚を示し,脂肪組織の濃度上昇を認め(▲)急性胆嚢炎であるが緊満感を欠く.図10〜図16の液貯留↑は強く造影される壁(腹膜)を認め(△)周囲膿瘍である.手術で同所見が確認された.
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