小腸だけの拡張だから小腸閉塞である.図1で大量の腹水があり(※),拡張した小腸はgaslessで,腸間膜間の液貯留または浮腫を認め(図6と図7:▲),図8〜図12の△は壁内気腫であり,壊死または高度の虚血を伴う絞扼性小腸閉塞の可能性が高い.Closed loopを証明すれば確定診断となるので図18の1とAから追跡すると,図13の58とFとなり同部位で閉塞する.図10〜図12のTIは虚脱した回腸末端であり,盲腸から15cm程の部位で絞扼されている.図14のa〜図17のd,または丸数字1から7と↑が単純閉塞の小腸であろう.手術で盲腸の口側10cmの部位で約100cm長の回腸が索状物(図A:↑)により絞扼され壊死に陥っていた.虫垂切除後41年目に発症した絞扼性小腸閉塞である.
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