図1〜図3で大量の腹水がある(※).図2〜図11のJ:空腸,右側結腸(A:上行結腸、C:盲腸),TI:回腸末端,D:下行結腸とS:S状結腸の腸管壁は強く造影されているのと対照的に,拡張した(外径2.5cm以上)小腸の壁は全く造影されないか,一部の腸管壁が軽度に造影されているだけで,典型的な壊死腸管の造影CT像である.図9〜図11の点状のガス↑は腸管内のKerckring皺襞間に存在するガス像の可能性があるが,図10と図11の△は線状で、ニボーを形成していないのは壁内気腫である.一部の小腸は壁肥厚(>3mm)を呈している(図8〜図11:▲).手術では索条物(band)による絞扼性小腸閉塞で,盲腸の口側20cmの部位から約120cm長の回腸が壊死に陥っていた(図A).
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