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上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ2 EXPERT COURSE 解答 【症例 EE 9】
胃潰瘍穿孔.Perforated gastric ulcer.
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図4〜図6で大量の腹水(※)と遊離ガス(△)がある.小弯側胃壁は図4〜図9まで浮腫性肥厚を呈し(▲),図7〜図9の↑は潰瘍性病変と解釈し胃体部前壁潰瘍の穿孔と診断する.手術で同所見が確認された(図A:白矢印が潰瘍).病理:acute and chronic gastric ulcer with perforation,no malignancy.
参考症例
(胃潰瘍穿孔):61歳男性.1年前に胃潰瘍を指摘され3ヶ月間治療した.2時間前心窩部痛が急に出現し救急搬送された.体温:36.1℃,上腹部に圧痛,反跳痛と筋性防御を認める.
図1と図2で遊離ガス(△)と腹水(※)があり,図3〜図9の▲は胃角部から前庭部の粘膜下浮腫による壁肥厚を示し,図4〜図8のガス部分(↑)は潰瘍性病変であろう.保存的治療に反応し,翌日には腹痛が軽減した.8日後の内視鏡検査で同所見が確認された(図A:白矢印).
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