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上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ2 EXPERT COURSE 解答 【症例 EE 10】
十二指腸潰瘍穿孔.Perforated duodenal ulcer.
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図2〜図6で△はすべて遊離ガスである.胃壁には粘膜下浮腫を認めないので急性病変はなさそう.図9〜図12で十二指腸球部前壁に粘膜下浮腫を認め(▲),図10と図11の↑は潰瘍性病変と思われる.その周囲に多量の腸管外ガス(△)があり,図7と図8で腹水もあり(※)十二指腸潰瘍穿孔と診断する.正確に診断されたが,確認のためガストログラフィンによる造影を施行した.図Aの白矢印が十二指腸潰瘍と思われるが,造影剤の漏出を認めないため保存的治療が選択され成功した.10日目の内視鏡検査で十二指腸球部前壁に白苔に覆われた潰瘍(A2)を認めた(図B:↑).
参考症例
(十二指腸潰瘍穿孔):30歳男性.運転中に右季肋部痛が出現し,次第に増強したので救急搬送された.体温:37.2℃,右季肋部に圧痛と筋性防御がある.
遊離ガスがあり(△),十二指腸球部前壁が粘膜下浮腫で壁肥厚を示し(▲),図4と図5の↑が潰瘍性病変と思われる.保存的治療を試みたが,腹痛と腹部所見の改善がなく,3日後に手術となり上記所見が確認された.
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