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上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ2 EXPERT COURSE 解答 【症例 EE 8】
胃後壁潰瘍穿孔.Perforated gastric ulcer of posterior wall.
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図2〜図4で肝臓と胃周囲に,図9〜図11では胃背側に腹水がある(※).図4〜図11の△は腸管外遊離ガスであり,胃後壁の穿孔を示唆する.胃壁は図3の小弯側から浮腫性肥厚が始まり(▲),図7まで後壁に波及する.図6と図7の↑は壁欠損像であり,胃体部後壁潰瘍の穿孔と診断できる.図Aが術中写真で,同所見が確認され大網充填術を施行した.
参考症例
:47歳女性.2週間前から時々上腹部痛があり,数時間前に痛みが激しくなり来院した.体温:38.3℃,腹部全体に圧痛,反跳痛と筋性防御を認める.
図1と図2で遊離ガス(△)と腹水(※)を認める.図4〜図7で胃後壁の浮腫性壁肥厚を呈し(▲),図5の↑が潰瘍性病変で,胃体部後壁潰瘍の穿孔である.図Bの造影で造影剤の漏出(白矢印)を認めた.手術で胃体部後壁潰瘍の網嚢内穿孔が確認され,大網充填術を施行した.
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