上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ2 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ER 8】

胃潰瘍.Gastric ulcer.


遊離ガスや腹水はない.図2から胃角部小弯側が粘膜下浮腫で壁肥厚し始め(▲),前庭部後壁に広がる.図4〜図6の↑が胃角部小弯側から後壁にまたがる急性潰瘍性病変である.内視鏡検査で出血を伴う同所見が確認された(図A:△).保存的治療に反応し改善した.






参考症例:50歳男性.3週間前から心窩部痛が続いており,時々食後に嘔吐する.5時間前に痛みが増強したので来院.体温:36.0℃,心窩部に圧痛があるが反跳痛や筋性防御はない.




図1〜図6で粘膜下浮腫による壁肥厚があり(▲),図2〜図5の↑が胃角部から後壁に広がる急性潰瘍性病変.保存的療法に反応悪く手術となった(図A).病理:良性胃潰瘍.




 【 ←前の問題 】   【 次の問題→ 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 演習問題一覧に戻る 】