右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ19 EXPERT COURSE 解答 【症例 RE 93】

S状結腸癌穿孔.Perforation of sigmoid cancer.






上腹部に遊離ガスはない(画像省略).直腸,S状結腸と下行結腸は図15の1から図10の21へと進展する.図11〜図13の↑は,単純CTでややdensityの高い腫瘤像を呈しており,腫瘍性病変を示唆するが,造影CTなら造影効果のある病変として認識しやすくなる.図10と図11の▲と白矢印は上下で腸管との連続性を認めないので遊離ガス(▲)と液貯留(白矢印)であり,図13の△も他に憩室らしき所見を認めないので腸管外の遊離ガスの可能性が高い.図12と図13では腹水を認め(※)S状結腸癌の穿孔と診断する.A:上行結腸,C:盲腸,TI:回腸末端.手術でS状結腸癌部の穿孔を認め,穿孔部を閉鎖し盲腸に人工肛門を造設した.







  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ 8 【症例 LE 36】
2. 下腹部痛シリーズ10 【症例 LE 46〜50

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