門脈内ガスは認めない(図省略).図4〜図13の↑は壁内気腫であり,高度の腸管壁の虚血または壊死を意味することが多い.図8〜図13の▲は一見造影効果を受ける腸管壁に見えるが,それらの背側の壁はほとんど造影されていないので,下記腸管壊死所見の8:肥厚した,隣接する腹膜または腸間膜の可能性が高い.従って,小腸壊死または小腸虚血と診断する.手術で,盲腸から40cmの部位で約40cm長の回腸が壊死に陥っていた.病理:necrosis of resected small intestine.原因不明の回腸壊死であった.