右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ19 RESIDENT COURSE 解答 【症例 RR 93】

右卵巣類皮嚢胞(dermoid cyst)捻転.Torsion of right ovarian dermoid cyst.





図3〜図9で円形の腫瘤性病変がある(↑).その病変内に図6で石灰化像(白矢印:骨または歯),脂肪組織(F)と軟部組織または血腫(△)を認め,典型的な類皮嚢胞(皮様嚢腫)dermoid cyst(mature cystic teratoma:成熟嚢胞性奇形腫)である.図3〜図8の▲は腫大した右卵管と思われ,図8〜図11に左卵巣嚢腫(cyst)を認めるので,↑病変は左側に位置する右卵巣である.壁の造影効果を全く認めず,図6〜図9で少量だが腹水があり(※),右卵管が腫大しており,右卵巣病変の捻転と診断する.手術で,右卵巣病変が時計回りに360度捻転していた.病理:両側性mature cystic teratoma





  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ 8 【症例 LR 38】
2. 右下腹部痛シリーズ5 【症例 RE 21】

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