右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ18 EXPERT COURSE 解答 【症例 RE 86】

穿孔性虫垂炎.虫垂周囲肉芽腫形成.Perforated appendicitis with periappendiceal granuloma formation.








回腸末端(TI)は図1から始まる.図4の1〜図11の8が虫垂で,図12〜図17の↑は膿瘍と診断された.膿瘍が円形あるいは楕円形の丸みがなく,壁のラインに不整を認め,膿瘍に腸管の癒着がないことは,典型的な膿瘍ではない.手術所見:盲腸と虫垂が一塊の腫瘤を形成し大網に覆われていた.盲腸を含め腫瘤を切除した(図A).腫瘤を開くと膿瘍はなく,盲腸壁肥厚,炎症性の周囲脂肪組織と虫垂周囲の炎症性肉芽組織を認めた(図B:▲).病理:肉芽組織を伴う穿孔性虫垂炎.12日前に発症した急性虫垂炎が穿孔し,亜急性に経過し虫垂周囲に肉芽を形成したものと思われる.












  【参照症例】   1. 右下腹部痛シリーズ1 【症例 RE 1〜5】

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