文献考察:虫垂憩室症,本邦集計172例(表) 虫垂憩室症5症例
Author:長谷川聡(藤沢市民病院 外科), 森隆太郎, 簾田康一郎, 長谷川誠司, 江口和哉, 仲野明
Source:日本臨床外科学会雑誌(1345-2843)65巻6号 Page1592-1595(2004.06)
Abstract:虫垂憩室は比較的稀な疾患である.消化管造影の際偶然発見される場合を除き術前診断は極めて困難で,術中ないし術後の検索で診断されることが多い.回盲部腫瘤を形成したため回盲部切除を施行した1例と回盲部膿瘍を合併した急性虫垂炎と術前診断した1例で経験したので症例を提示し,さらに当院過去5年間に経験した虫垂憩室症3例計5例について検討し,文献的考察を加えて報告する.頻度は手術例の0.004〜2.1%であるが,虫垂憩室は一度炎症を起こすと大腸憩室炎や虫垂炎よりも穿孔率が高いので,偶然,無症状の虫垂憩室症を発見した場合,積極的に手術を施行することが推奨される(著者抄録).
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