右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ15 EXPERT COURSE 解答 【症例 RE 75】

上行結腸潰瘍による狭窄.Stenosis of ascending colon by benign ulcer.






図10で下行結腸(D)は虚脱し,上行結腸(A)は糞便でやや拡張しているので図9の1から肛門側へ追跡すると図3と図4で狭窄を示す病変がある(▲).粘膜以外は造影効果が弱く,図2〜図5の▲は低濃度の壁肥厚だから粘膜下浮腫によるものと解釈する.かなり短いsegmentの病変であり,通常の腸炎ではない.図3と図4の↑は壁内のガスだから潰瘍性病変を描出している可能性がある.図Aは注腸造影で,△が潰瘍か? 大腸ファイバー検査で肝彎曲部を通過できず,原因不明の大腸狭窄の診断で手術となった.病理:大腸潰瘍(UL-III,図B:↑),no malignancy.






  【参照症例】   1. 右下腹部痛シリーズ6 【症例 RR 27】

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