右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ12 RESIDENT COURSE 解答 【症例 RR 58】

穿孔性虫垂炎.Perforated appendicitis.



拡張した腸管は麻痺性イレウスを示唆する.図4〜図6で広範囲のphlegmonを認める(▲).図4〜図8のガス△は上下で盲端になり腸管に連続せず,辺縁が凹凸で腸管壁を認めず,腸管外の遊離ガスである.図7〜図9の↑が虫垂の一部と思われるが,この3スライス以外では追跡不可能である.図8の石灰化像は糞石で,これも腸管外に存在する可能性が高く,穿孔性虫垂炎を強く疑う.手術で盲腸背側に壊死性虫垂炎を認め,虫垂先端で穿孔しており,膿瘍内に3×1cmの糞石を認めた.病理:gangrenous appendicitis.






  【参照症例】   1. その他シリーズ2 【症例 MR 10】

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