文献考察:十二指腸憩室穿孔,本邦集計56例(表1)
十二指腸憩室穿孔の1例
Author:目黒英二(鹿角組合総合病院), 荒谷宗充, 青木毅一, 入野田崇, 斎藤和好
Source:日本臨床外科学会雑誌(1345-2843)62巻9号 Page2181-2184(2001.09)
Abstract:67歳男.主訴は心窩部痛.上部消化管内視鏡検査により十二指腸に憩室を認め,又,腹部CTにより腎前部と十二指腸下行脚周囲の後腹膜に気腫を認めた為,十二指腸憩室の後腹膜穿孔(穿通)の診断により開腹術を施行した.十二指腸下行脚及び膵頭部背側に後腹膜膿瘍ならびにその周辺部の蜂窩織炎性変化を認めた.十二指腸壁の炎症所見が強度であり穿孔部の縫合閉鎖は行わず,膿瘍腔drainage及び胃空腸吻合(by-pass)術を施行し,術後経過は良好であった.
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