図4〜図9の右側結腸▲は,不整に造影され,focal(長さ10cm以内)で,2cm以上の壁肥厚を示しているので腫瘍性病変の可能性が極めて高い.図Aの注腸造影では全周性の辺縁不整な腫瘤を示し(↑),潰瘍を伴う(白矢印).腫瘤の大きさと壁肥厚の程度の割には狭窄の程度が軽く,悪性リンパ腫を示唆する.図Aの回腸末端(TI)の伸展性が不良であり,CTでは腫瘍は回腸末端壁まで浸潤している(図9のTI〜図11の△).図8と図9の↑はリンパ節であるが,大きさは1cm以下であり転移病巣(1cm以上のことが多い)である可能性は低い.回盲部切除を施行した.病理:Non-Hodgkin lymphoma,diffuse large B-cell type.Lymphnodes:no malignancy
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