上行結腸が異常な走行を呈しているが,図1の1から図7の11までが上行結腸で,図8の12〜図10の14が盲腸で,回腸末端(TI)は図8から始まる.図8の↑は粘膜の造影効果としては強く内容物の可能性が高いと思われるが,単純CTがあれば判断は容易となる.図5〜図10の上行結腸と盲腸は強い壁肥厚を示し,造影効果は中等度で,高吸収域と低吸収域が混在するので慢性的な腸疾患が急性増悪した所見と解釈する.T:横行結腸.内視鏡検査で盲腸潰瘍を認め(図A:△),腹痛が徐々に増強したので手術となり,回盲部切除を施行した(図B:▲が潰瘍).病理:open ulcer.特異的な所見はない.
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