前腹壁直下に遊離ガスはない.直腸からS状結腸の追跡は困難ではないが,図8,図7,図6あたりで△を腸管として追跡すると図4で盲端になるので,26,27,28がS状結腸であることに気づく.経静脈造影すれば追跡は単純CTより容易であり,経肛門的にガストログラフィン造影すればさらに容易になる.図9〜図4の△は腸管外糞便で,S状結腸近辺に存在しS状結腸穿孔を強く示唆する.手術及び病理所見:S状結腸間膜から後腹膜に血腫と便汁が貯留していた(図A).Hemorrhagic infarction of sigmoid colon.