図9の結腸にて,3が外筒,2が中筒(内外から圧迫され虚血に陥り浮腫性に(低濃度に),蛇腹をたたんだように壁肥厚を呈することが多い),1が虚脱した内筒で,内筒周囲に血管(白矢印)を含む脂肪組織(腸間膜:▲)があり腸重積である(図A).図10の△が嵌入部,図2,3の↑が原因病変.隔壁を有する嚢胞で,盲腸の偽性嚢胞(pseudocyst,図B:切除標本の↑)による腸重積であった.図9のGは外筒と中筒間に残ったガスで壁内気腫ではない.TI:回腸末端 病理:盲腸粘膜下層に嚢胞が形成されているが上皮成分や内皮成分は見られず,由来は判定できないがpseudocystである.
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