図1〜図4で脾臓周囲に腹水があり(※),拡張した小腸はgaslessで,図7〜図20で腸間膜の濃度上昇を認める(▲)ので絞扼性小腸閉塞の可能性がある.図25のAと1から追跡すると図11のWと56で両方ともbeak signを呈し(↑),そこで閉塞しclosed loopである.虚脱した小腸は確認できないが,図9のa〜図5のg が単純閉塞の小腸とすれば絞扼性小腸閉塞の診断となる.腸管壁の造影効果は良好でまだ壊死はないと判断する.Closed loopの診断で手術となった.約100cmの空腸が索状物により絞扼され,さらに180度捻転し虚血状態であったが,捻転を解除し索状物を切離したら腸管壁の色調は改善したので切除せず.S状結腸が糞便で拡張し,図25の△部で癌による狭窄を認めS状結腸を切除した.
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